こんにちは!おちびです。
みなさんは「吃音症」って知っていますか?
この病名自体は聞き覚えがないと思いますが、世間で言われている「どもり」というやつです。
ということで今回は、吃音持ちの私が学校生活のなかで大変だった4つの場面について紹介していきます!
同じ吃音持ちの人は共感してもらえることがあると思いますし、吃音じゃない人も「こういう苦労があるんだな」ということをぜひ知っていただければなと思います。
【ここがつらい!】学校生活で嫌だった場面4選
私が学校生活の中で嫌だった場面はざっとあげると4つほどありました。
その4つとはこちらです。
ここが嫌だった!
1.自己紹介するとき
2.発表のとき
3.丸読みをさせられるとき
4.指名されたとき
社会人になった今になって思い返すと、これらのシーンをよく乗り越えたなと思います(笑)
では1つずつ紹介していきますね。
1.自己紹介をするとき
これはもう吃音もちの人の永遠の悩みともいえるでしょう。
自己紹介のここがつらい!
・名前は言い換えが効かない
・大勢の人から最大の注目をあびる
・第一印象が決まるためド緊張する
【小学校で6回、中学校で3回、高校で3回】
クラス替えのたびに自己紹介はあると思うので、最低でも計12回はこの苦行を乗り越えることになります。。
まず自己紹介では最初に名前を言わなければいけませんが、名前は自分の言いやすい言葉に言い換えたりすることができません。
そのためもし自分の名前が言いづらい文字列だった場合は120%どもることになるので、この世の物とは思えない地獄絵図になります。
そして自己紹介は学校であれば30人前後の前で行うことが多く、第一印象もここで決まってしまいます。
「この人はどんな人なんだろう?」「仲良くなれそうな人かな?」
このように周りの人は興味を持って聞くため、ここでかなりどもってしまうと変な印象を持たれる可能性があるんですよね。
ですがここで少し安心させることを言います。
社会人の今になって言えることですが、ぶっちゃけここで笑ったりバカにしてくる人と無理に関わらなくても自分が損することは全くありません(笑)
2.発表のとき
発表の機会は授業の中で何度もありますが、これもやはりしんどいです。
発表がつらい理由はこの2つが挙げられます。
発表がつらい理由
・長い時間しゃべらなければならない
・成績に関わるため休むこともできない
大勢の前で発表をするというのは普通の人でも緊張しますよね。
吃音があるとどもるのが怖いせいで緊張を超えて冷や汗が出たり、ひどい時には呼吸がしづらくなったりします。
そして発表は平均して3分は話さなければいけないことが多いので、長い時間どもりの恐怖と戦うことになるんですよ。。
ぶっちゃけ、「発表で変に思われたくないから当日休む!」という逃げの選択肢を使うことも不可能ではないです。
ですが発表も成績をつけるための判断材料なので下手に休めませんし、私の経験上は当日に休んだ人は次回の授業の時に発表させられることがほとんどなのであまり意味がないんですよね~。
このように発表の機会は吃音持ちの人にとってはかなりの試練です。
一方で話す文章を自分の言いやすい言葉に言い換えたりすることは可能なので、できるだけどもらないように調整することはできますよ!
3.丸読みをさせられるとき
これは主に国語の授業でありがちなやつですね。
教科書で新しい話に入ったときにはクラス全員で丸読みをさせられることが多いため、ここもめちゃ緊張します。
丸読みがつらい理由としてはこんな感じです。
丸読みがつらい理由
・クラス全体が静まり返っていて怖い
・言葉の言い換えができない
まず丸読みをするときは全員自分の番が必ずまわってきます。
そのため、1人1人が自分が読む場所を把握するために、周りの人がどの部分を読んでいるかを必死に聞くんですよね。
結果として空気の流れる音が聞こえるくらいにクラス全体が静まり返ることになり、どもりへの恐怖がより強くなるんですよ。
そして自分の番がきた時に、もしもめちゃくちゃ言いづらい文章であっても教科書通りの言葉で読まなければいけないため、自分の言いやすい言葉に言い換えることが不可能なんです。
これが丸読みの厄介なとこですね・・・。
学校の先生方、丸読みっていうやつもうやめませんか?(切実)
4.指名されたとき
授業中に先生にいきなり指名されて発言させられるなんてことありますよね?
特に問題の答えを聞いてくるやつ。
あれもマジでやめてほしいです(笑)
イヤな理由としてはつぎのとおり。
指名がイヤな理由
・心の準備ができていないと余計どもる
・簡単な問題を答えられずに恥をかく
なんの前ぶれもなく指名されると心の準備ができていないので、「早く答えなきゃ!」という思いが先行してしまい余計どもりやすくなります。
そして次に、これが一番つらいところです。
誰にでも分かるような簡単な問題をあてられたとき、その答えがどうしても発音できない言葉だと「わかりません」といって逃げるしかないんですよね。
例えば英語の授業でこんな感じで指名されたとします。⇩
じゃあ○○君!
(答えが「たまご」なのは分かってるけど言えない!)
このように答えは分かっていても、言いづらい言葉であるがために分かりませんと言って逃げてしまうことも何度かありました。
これをしてしまうと周りからは「え、こんな問題もわからないのかよ(笑)」と思われたりするのでかなりしんどかったです。
どんな授業でも指名される機会はそれなりにあるため、「指名しないでくれ!」とビクビクしながら授業を受けていたのは私だけではないはず!
まとめ:発言の場は肩身がせまいが、得ることもある。
全ての学校生活に共通して言えるのは、発言の場が多くどうしても吃音者の肩身がせまくなるということ。
自己紹介、発表、丸読み、指名などかなりつらいものがあるのは事実です。
ですがこのつらい経験をしたからこそ、いろいろな考え方や生き方を学ぶことができるのも事実なんです。
吃音がある人は時には「学校へいきたくない!」という状態になると思いますが、ここをなんとか乗り越えればきっと人生はプラスの方向に転がりますよ!
学校は1つの通過点なので、あまり気を張りすぎずにぼちぼちやっていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。