・そもそも吃音症ってなんなん?
こんな疑問にお答えします。
こんにちは!おちびです。
吃音症は発音がうまくできない症状のことを言います。
吃音があると、普通の人にとっては何気ないことでも苦痛だったりするんです。
もしかしたら「え、そんなことが大変なの?」と思うかもしれません。
ですが、こういう人もいるんだというのを知ってもらえたら嬉しいです!
ということで今回は、吃音歴20年の私が「日常生活の中で困ること4選」を紹介していきます!
この記事を書いた目的
- 吃音もちの方へ同じ仲間がいるというのを知ってほしい
- 吃音を知らない方へ「こういう人もいるんだ」ということを知ってほしい
ではいってみましょい!
目次
吃音とは「言葉の便秘」である。
吃音=便秘 です。
はぁ?意味わかんねぇぞおい!
こいつとうとう頭がいっちまったか?
真面目です。
吃音は便秘なのです。
便秘=なかなかうんちが出てこない
吃音=なかなか言葉が出てこない
ほら、言った通りでしょう?
でも正確に言えば「言葉の便秘」ですね。
うんちは出るので。
とまぁおふざけはここまでにして、経験がある人は分かるかもしれませんが便秘ってつらいですよね?
「出したいのになかなか出てこない!」という状態は結構しんどいものです。
吃音も一緒で、言葉が完全にブロックされてしまうので言葉を出したくても出てこないんですよ。
症状がない人には伝わりづらい感覚ですが、頭では話すことが分かっているのに出せないってかなり悔しいんです。
吃音の原因もいまだに解明できていないらしく、確立した治療法もないため悩んでいる人が多いんですよね。
「あんま興味ないわ~」という人は、【吃音は言葉の便秘】ということだけ覚えてくれればそれでおっけーです。
日常生活で吃音があると困ること4選
吃音もちの私が日常生活で実際に困っていることは主に次の4つです。
日常で困ること4選
1.苦手なあいさつの言葉がある
2.お店などで注文がうまくできない
3.電話をするときは汗をかくほど緊張する
4.聞き返されると高確率でどもる
細かい部分では他にもあるんですが、この4つがまず最初にでてくる代表的なものですね。
では1つずつ紹介していきます!
1.発音が苦手なあいさつの言葉がある
あいさつは人間関係を作っていく上で大切ですし、だれしもが自然に行いますよね。
ですが吃音がある人は苦手な発音のあいさつが1つはあり、それを言うタイミングが来ると身構えてしまい言葉が出なくなります。
特に「や行」と「ら行」が連続している「よろしくお願いします」の「よろ」はマジで地獄です。
どんな相手や場面であっても、よろしくお願いしますをフルで成功したことはほぼないんですよ(笑)
なので私は「あ、なんか言えそう!」と思った時以外はよろしくを省いて「お願いします」だけにしちゃったりするんですよね。
ただこのやり方も限度があり、「よろしくお願いします」と「お願いします」だと若干意味合いが変わってくるので受け取り方によってはかなり不自然に聞こえちゃいます。
このように普通の人からしたら一言だけのあいさつですが、吃音があるとなかなかしんどいことだったりするので理解してもらえたら嬉しいです!
2.お店などで注文がうまくできない
みなさんは外食をするとき、食べたい物を決めて店員さんに注文しますよね?
たったこれだけの行為ですが、私にとってはかなり大きなミッションなんですよ(笑)
こんなときが苦手!
・注文したいものが言いづらい言葉だった時
・「取り皿」や「スプーン」などメニュー外のものが欲しい時
特にこのような場面では心臓がドクドクしちゃいます。
まず、注文したいものが言いづらい料理だと「まじか・・・」と落胆します(笑)
私は「ら行」が苦手なので、たとえば「とろろそば」を頼みたくても言葉が出てこなくて注文しづらいという感じです。
手元にメニューがあるお店であれば、指をさしながら「これください」という形で注文することもできるので助かってますね!
ですが取り皿やスプーンなどが欲しい時はメニューには載ってないので、指をさして注文することができませんよね。
そのため口頭のみで「取り皿ください」と言わなければいけないため、ここはもうどうしようもできません(笑)
ここまでつらつらと注文の苦労を書いてきましたが、ここ最近は飲食店もだいぶ注文しやすい環境になってきましたね!!
こんな感じで吃音症にとっては神システムになりつつあります。
この店はマジで神
・タッチパネル式の注文
・食券制
コロナ禍ということもあってか、タッチパネルや食券制が増えてきたため口頭での注文をする機会が減りました!
このシステムにしてくれると吃音もちにとってはめちゃくちゃ助かります(笑)
好きなものを注文できるってなんて幸せなんだ!!
3.電話をするときは汗をかくほど緊張する
吃音症の人で「電話は大丈夫!」というケースはかなり少ないと思います。
電話が苦手な理由としては以下のとおりです。
電話のここがつらい!
・言葉のみで正確に伝えなければいけない
・「電波が悪いみたいです」と勘違いされることがある
電話は言葉のみで用件を伝える必要があり、相手の表情や身振り手振りが分かりません。
なのでこちらがいくらジェスチャーをしたり話したそうな顔をしていても察してもらえないんですよね。
「声で伝えるしかないからちゃんと話さなきゃ!」と思えば思うほどどもりやすくなるのでこれも電話の厄介なとこなんですよ(笑)
このことから声が出せず無音の時間が続いたり、途切れ途切れになってしまうと「ん?電波が悪いみたいですが・・・」と言われることもあるので結構きついんですよね~。
その一方で電話ならではの使える小技というのもあります。
これをうまく駆使できれば少しは出しやすくなるかもしれないので、気になる方は以下の記事も読んでみてください!
4.聞き返されると高確率でどもる
これ、吃音あるあるなんですよ(笑)
こちらが言ったことに対して「え、なんだって?」と聞き返されると、さっきはスムーズに言えた言葉でも途端に出しづらくなるんです。
原因は定かではありませんが、おそらく【次はしっかり話さなきゃ】という強い気持ちのせいで余計どもるのではないでしょうか。
吃音は「どもるかも」や「どもらないようにしよう」などと意識してしまうと余計どもりやすくなる性質があります。
なので聞き返されると吃音を意識してしまって高確率でどもるんですよね~。
もしどもっていても普通に接してもらえたらこちらとしてはひじょーーに助かります!
まとめ:ほんの些細なことが吃音症には試練である。
「あいさつをするとき」
「お店などでの注文のとき」
「電話のとき」
「聞き返されたとき」
普通の人が普通にできることでも、吃音症の人にとってはなかなかの試練だったりします。
別に吃音を完全に理解してくれとは言わないので、「へぇ、こんな人もいるんだなぁ」くらいに思ってもらえたら嬉しいです。
また、吃音がある人はここで書いたような色々な苦労をしていると思います。
私も吃音歴20年になりますが、なんだかんだここまで生きています(笑)
できるだけネガティブにならず、吃音を気にせず生活することができるように一緒にがんばりましょう!