こんにちは!おちびです。
吃音持ちの人は社会に出るにあたってめちゃくちゃ不安になりますよね。
なんせ仕事はこの先何十年とやらなければいけないことですし・・・。
私自身も学生の時からめちゃくちゃ不安でした。
そして今、私は社会人になってとある企業の品質保証の仕事をしています。
実際に働いていくうちに苦労することや上手くこなしていくコツが分かってきました。
ということで今回は、吃音があることによる仕事での苦労や上手くやっていくコツを紹介していきたいと思います。
それと吃音当事者である私の就活体験談もなかなか凄まじいのでぜひこちらから読んでみてください。(笑)
吃音症の私が内定を取るまでの就活体験談!理解のある会社に入ろう!
仕事において吃音で苦労することは?
酷な事を言うようですが、どんな仕事でも吃音がある限り苦労することは必ずあります。
ここでは私が感じた吃音での3つの苦労を紹介します。
その3つとは次の通りです。
苦労すること
社内での報連相
客先との会話
固有名詞が多く言い換えが困難
これは様々な職種で当てはまるのではないでしょうか。
ここから細かく説明していきますね~。
社内での報連相
社内での報連相は仕事をしていく中で一番行うことが多いと思います。
基本的にどの職場でも報連相をしない所はほぼないので、これは避けては通れません。
品質保証の仕事をしていると、このようなシチュエーションは毎日のようにあります。
特にこの部署は色々な人と関わる機会があるので、現場作業員のなかでは会話が多いんですよね~。
吃音症の人にとっては伝言ですら苦痛ですし、何か説明を求められた時には相手に伝わるようなトーンと話し方をしなければいけません。
このように社内でも話す機会が多いのでだいぶ苦労してます。
しかし社内のみでの報連相の場合は、会社全体が吃音を理解してくれているのであれば比較的安心して話せるようになるので、できれば事前に症状を伝えておくと後々楽になりますよ~!
客先との会話
先ほどの社内での報連相よりもこちらのほうが吃音持ちにとってはしんどいかもしれません(笑)
なぜなら、お客さんはこちらが吃音であることを知らないからです。
理解してくれる人はすぐに理解してくれますが、まだまだ認知度の低い言語障害なので未だに「変な人」と見られることがあります。
私は3年ほど今の部署で働いていますが、お客さんと話した感じで理解してくれる人とそうでない人の比率は【7:3】くらいでした!
3割ほどのお客さんには少し奇怪な感じで見られることがありましたが、7割くらいはこちらから何も吃音を説明しなくても意外と普通に接してくれましたね~。
社外の人と話すのはやはり緊張して辛いかもしれませんが、意外と理解してくれる人も多いので心配しすぎなくても大丈夫ですよ!
固有名詞が多く言い換えが困難
これは私が仕事で苦痛なことのトップ3には入ります(笑)
吃音の人が自分の苦手な言葉を話す時って自分の言いやすい言葉に言い換えたりしますよね?
例えば「ご飯」が言いづらかったら「白米」と言ったり。
しかし、仕事上では人や物など固有名詞が多いためこの言い換えができないシーンが多々あるんですよ。。
こればかしは本当に苦労します(泣)
特に人の名前の言い換えはほぼ不可能で、物も専門的な道具だと厳しいです。
なので伝言を伝える時などに「〇〇さんが〇〇しといてくれと言ってました」と伝言したくても、最初の〇〇さんが言えなかったりするので相手も「え、だれが?」と何度も聞き返してくるんですよね~。
名前を言えないのも苦痛ですが、聞き返されると更にどもるようになるので悪循環に陥ります。
このように必ず固有名詞を言う場面が出てくるので、自分なりの工夫が必要かもしれません!
上手くやっていくコツは?
うまく人を使う
これは自分がどもりやすい相手に要件を伝える時などに使えます。
例えば、
こんなことがあるんですよね。
こういう時にはよっぽど重要な要件でない限りは係長から課長へ伝言してもらっちゃえばいいんです!
そうすればどもる不安から多少は解放されます。
私自身、何人か話しやすい係長やベテラン社員さんがいるので、上への軽めの報告や連絡などは「〇〇さんに伝えてもらっていいですかね?」とお願いすることが結構あるんですよね。
しかしこれを実行するためには、まず話しやすい相手と仲良くなっておくというのが前提となります。
そのため、仕事上の会話や雑談でもなんでもいいので話す機会をたくさん儲けましょう!
毎回毎回お願いするとさすがに係長に迷惑ですが、2回に1回くらいは頼むのもありですよ~。
要件が分かるものを見せながら話す
これは個人的にだいぶ有力なやり方です!
他の従業員などへの手間などを考えた場合、仕事上どうしても直接報告や連絡をしないといけないタイミングがやってきます。
その時に相手に伝える際に効果的な方法が以下の2つです。
これを見せながら伝える!
要件が分かるメモ
要件が分かる現物
例えば相手にこのように伝えたいとします
この時に、1つ目の【要件が分かるメモ】の場合、
[新品の軍手] と書いたメモを手に持って相手に見せながら「これください」と言うのが良いと思います。
そして2つ目の【要件の分かる現物】の場合、
中古でも新品でもいいので、現物である軍手を手に持っていき「これください」という方法があります。
このようにして伝える際に自分の言いづらい言葉がある場合は、メモや現物を駆使して伝えることができると精神的にも楽になりますよ!
とにかく明るく振る舞う!
シンプルかつ効果てきめんなのは結局これなんですよね(笑)
吃音があるとどもりへの不安などでどうしても気分が落ち込みネガティブになりがちですが、自分のできる範囲で明るく振る舞ってみてください!
明るい人には自然と人が寄ってきて仲良くなりやすいですし、自分的にもポジティブになれたほうが気が楽になるんです。
私が職場で仲のいい人達というのもみんな明るくて口数が多い人ばかりなので、これは間違いないと思います。
振る舞いに元気がないと気持ちまで落ち込んでしまいます。
いきなり100%明るくなれ!とは言わないので、表情を意識してみたり声のトーンを変えてみたりなど自分ができる所から取り組んでみてください!
振る舞いに関してはこちらの記事で少し細かく説明しているのでぜひ!
吃音持ちでも振る舞いひとつで人気者になれる!?その理由は?
まとめ
いかがでしたか?
吃音があるとどんな業種でも苦労することは山ほどありますが、その分工夫して取り組めることもあります。
仲のいい人を頼る!
言いづらい言葉はメモや現物を見せて切り抜ける!
明るく振る舞う!
この3つを意識していけば、コミュニケーションの多い職場でもなんとかなることが多いです。
始めのほうはうまく行かないことがたくさんあると思いますが、くじけずに試行錯誤をすればきっとうまくいきます。
少しでもどもりへの不安がない状態で仕事できるようにがんばりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
吃音持ちの人との接し方はどうすれば?吃音症の私がお話します。